Cat’s Paw Rubber Co.
黒猫ロゴのCat’s Pawとは?歴史・雑貨・古着まで完全ガイド
靴底に黒猫のロゴ、そして猫の足跡のような突起。
それがアメカジ好きやブーツファンを惹きつけてやまない、伝説の靴底ブランド「Cat’s Paw(キャッツポウ)」です。
この記事では、Cat’s Pawの歴史から、実際に確認できたヴィンテージ販促品や古着まで、しっかり解説していきます。

靴底ブランドなのに、ロゴもグッズもかっこいいなんてずるい!

滑らない靴底が、ここまで愛され続けている理由、解き明かしていこう。
1.Cat’s Pawの歴史と“滑らない靴底”

Cat’s Pawは1904年アメリカ・ボルチモアで誕生しました。
最大の特徴は、靴底に2つの白い突起が埋め込まれていること。これはフリクション・プラグと呼ばれ、地面をしっかりグリップして滑りにくい構造です。
1950年代にはアメリカ最大の靴底メーカーへと成長しましたが、1980年代には生産が終了。しかしその後もヴィンテージ市場で高い人気を誇り、日本でも復刻されるなど愛され続けています。

100年以上前の技術が、今も語り継がれてるんだね!

機能性とデザイン、その両方が長く残る理由なんだ。
2.ブランド名の由来
ブランド名のCat’s Paw(キャッツポウ)は直訳すると「猫の足」ですが、なぜ靴底に猫?と不思議に思う方もいるかもしれません。由来は先述した靴底のデザインにあります。黒いゴムヒールに埋め込まれた2つの白い丸い突起が、まるで猫の肉球のように見えることから、この名が付けられました。
猫はどんな高い所から飛び降りても上手に着地できるほど敏捷で足取りがしなやかですよね。その猫のように「滑らず着地できる靴」をイメージさせるネーミングだったのでしょう。
3.黒猫ロゴの意味と変遷
1941年、グラフィックデザイナールシアン・バーンハードによって黒猫ロゴが登場。片足をピンと上げた黒猫が、滑らない足取りを象徴しています。

最初期(画像左)は複数の黒猫が登場する賑やかなデザインでしたが、現在知られる赤地に黒猫一匹というシンプルなロゴが定番化(画像右)。
これにより、一目でCat’s Pawとわかる強烈なブランドアイコンが確立されました。
4.確認できたヴィンテージ販促品
Cat’s Pawには、コレクター心をくすぐる販促品(アドもの)が存在します。
ここでは実際に確認できたアイテムを紹介します。
◆ ライトアップ式広告時計(ライトアップクロック)
- 概要:1940年代製。赤枠に黒猫ロゴ、「CAT-TEX SOLES」の文字。靴店での販促用でした。
- 参考リンク(eBay)
◆ メタルサイン(ホーロー看板)
- 概要:「CAT’S PAW RUBBER HEELS」の文字と黒猫ロゴ入り金属製看板。1940年代のものです。
- 参考リンク(Yahoo!ショッピング)
◆ オリジナルパッケージ入りゴム製ヒール
- 概要:1930年代製。未使用品で、黒猫入りパッケージが現存。
- 参考リンク(Etsy)

時計も看板もカッコいい!靴屋さんの雰囲気が想像できるね。

時代を超えて、飾るだけでも味わい深い品ばかりだね。
5.確認できたCat’s Pawロゴ入り古着
Cat’s Pawは、日本の東洋エンタープライズ社がブランドを復刻し、黒猫ロゴを使用したワークウェアを展開しました。
確認できているアイテムのひとつがこちらです。
◆ Toyo Enterprises製ヴィンテージパンツ
- 概要:黒猫ロゴのタグ付きワークパンツ。アメカジファンに人気。
- 参考リンク(eBay)

これは当時の雰囲気を「もしCat’s Pawが衣料ブランドだったら?」という仮想に基づいた復刻なんだ。

じゃあ、服は“当時の物”じゃなくて、“あとから作られた想像の続編”みたいなものなんだね!
まとめ
Cat’s Pawは、単なる靴底ブランドではありません。
その機能性、黒猫ロゴ、そして今なお愛されるヴィンテージ雑貨や古着によって、100年以上もの間、ファッションや文化の中に息づいています。
ヴィンテージショップやオークションで黒猫マークを見かけたら、それは歴史と技術の証かもしれません。
ぜひその奥深い世界に触れてみてください!
参考・引用情報
Wikipedia(英語)
NYPL デジタルコレクション
Facebookグループ「Lucian Bernhard and his work」
Heddels「A Brief History of Cat’s Paw Heels」